フリーランスの翻訳者として仕事を始めたばかりの頃は、ほぼ1社だけから仕事を請けていたので、自分でスケジュールを管理する必要はありませんでした。翻訳会社の方でこちらの能力を見極めてくださり、コーディネーターさん達がちょうどいい分量の案件をちょうどいいスケジュールで発注してくださっていたからです。

その後、翻訳者さんの多くが複数の翻訳会社に登録されていることを知り、フリーランスたるもの、複数の取引先を確保しておいた方がよいという勧めもあって、新たにトライアルを受けて間口を広げたのですが、複数の会社から打診を受けるということは、どの案件を引き受けどの案件を辞退するのかを自分で決めて、自分でスケジュールを組まなくてはならないということです。これは、そうそう容易なことではありませんでした。

それまでの翻訳作業の記録から1日に処理した平均ワード数を計算して目安にしましたが、実際には、案件の内容によって1日に処理できる分量に大きな差があり、単純に分量と納期だけで判断して受注してしまうと、納期に間に合わなくなることがありました。

例えば、大型の案件であれば、作業が進むにつれて調べ物があまり必要なくなって翻訳スピードがどんどん上がりますが、小さい案件ほど調べ物に費やす時間の比率が高く、1日に処理できるワード数は少なくなります。原文がきちんと書かれた英文でなかったり誤りがあったりすれば、パズルを解くような不毛な作業に時間をとられます。知識のない分野だったために、調べる、理解する、確認するという作業に時間がかかって訳出が進まなかったことや、慣れないパワーポイントの上書き案件でレイアウトやテキストボックス処理に恐ろしいほど時間がかかったこともありました。

スケジュール管理に何度か失敗する中で、打診を受けたときには、分量と納期だけではなく、内容やどんな作業をするのかを十分に検討した上でその案件に対応できるかどうかを判断する必要があることを改めて痛感しました。

当然ながら、打診を受けた時点で原稿の内容を確認する作業には翻訳料金は発生しません。無償であっても原稿を本気で読めば勉強になるしメリットはたくさんあるのですが、打診案件が多いとそれだけでかなりの負担になります。1日に複数の打診があれば、コーディネーターさんとのメールや電話のやりとりにも思った以上に時間を費やしてしまいます。また、自分できちんと無理のないスケジュールを組んだつもりでも、関連する追加案件を引き続きやってほしいという依頼やクライアントから指名された案件が飛び込んでくることもあり、そちらを優先させたい場合には、受注済みの案件の担当コーディネーターさんに連絡して納期の延長やキャンセルについて相談する必要があります。

スケジュールを自分で管理するためには翻訳以外の雑多な作業をこなさなければならないので、スケジュールを管理してもらえるということは、取引先を1社に絞ることの大きなメリットだと思います。

また、取引先が1社だけであれば打診された案件を断ることはほとんどないので、いつでも対応してくれる翻訳者としての信頼を得ることができ、途切れることなく次々に仕事を紹介していただけることも大きなメリットではないでしょうか。

特に、フリーランス翻訳者として歩き出したばかりの方にとっては、適切なスケジュール管理の下で翻訳作業に専念してどんどん実績を積み重ねていけるということは、早い時期に自分の訳出スタイルを確立し処理能力を把握することにもつながるので、取引先を1社に絞っておくことのメリットは大きいと思います。

(私は今、主に2社と取引をしています。たった2社だけですが、正直なところ、スケジュールの調整は今でもやっぱり大変です。長期案件の作業中は打診案件の検討作業から概ね解放されるので、長期案件、大歓迎です *^-^*)





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在宅翻訳者として登録していただいている翻訳会社は2社ありますが、幸いにもどちらの会社も支払明細書を作成してくださるので請求書をつくる必要がなく、ひたすら仕事をしながら明細書が届くのを待つ日々です。

さて、先日届いた8月分の支払明細書。1つの案件の翻訳料が思っていた金額の半分ほどしかありませんでした。

英語から日本語への翻訳の場合、翻訳料は、訳文の400字を1枚として1枚いくらで計算されます。この案件は、ご発注いただいたときの見積もりが106枚でした。いただく見積もりはいつも正確で、仕上がり枚数と大きく違うことはめったにありません。それなのに、翻訳作業終了後の自己カウントでは128枚となり、ずいぶん増えちゃったなぁと不思議に思っていました。そして、それが、もっと不思議なことに、支払明細書では66.5枚に。

この案件は、医薬品の承認申請のためのCTD(Common Technical Document コモン・テクニカル・ドキュメント)の一部で、表だけのファイルが18に分かれていました。ファイル数が多いので、カウントの際に大きな間違いをしたのかと、急いで自分の訳文の文字数をカウントしなおしましたが、やっぱり128枚分。

担当のコーディネーター様に連絡し、確認をお願いしたところ、表中の英数字のみの箇所は支払いの対象外というお返事でした。お忙しいのに親切にカウントしなおし、修正履歴をつけて英数字のみの箇所を削除した訳文ファイルをメールで送ってくださったので、そちらのファイルをカウントしたら、なるほど66.5枚でした。

表中の英数字のみの箇所については、レイアウト担当者が一括変換によって作業するという決まり事を知らなかったための大きな誤算だった、というわけです。

この案件に関しては、英数字のみの箇所についても確認作業は行い、数字の並列部分のカンマを句点に変える、括弧書きの単位の括弧を全角に変える、E3を×10³に変える等の作業をしたことを伝え、今後、同様の案件については、翻訳作業対象外のご指示をいただけるようお願いしました。

めでたし、めでたし(?)



翻訳を仕事にしたいと思い立った当初、アメリア経由でトライアルを受けて登録した翻訳会社が2社。このときは全く素人の状態での応募でした。今思うと、本当に無知&無謀だったなぁと自分にあきれてしまいますが・・この後の3年半は仕事をこなすのに精いっぱいで、新たな登録のためのトライアルを受ける余裕はありませんでした(いつも仕事をいただけてたことに感謝!)。したがって・・トライアルについては今も初心者・・です。

私は獣医学が専門ですが、現在いただけるお仕事はほとんど医薬の分野なので、獣医学関連の仕事がしたいなーと、獣医学分野の翻訳者を募集している某社に応募メールを送ったのが2月のはじめ。お返事がないので、もうとっくにあきらめていたのですが、2ヵ月半経って返信をいただくことができました。

びっくりうれしくメールを拝見したところ・・宛名もなければ、社名、担当者名も書かれておらず、かすかな不安が・・?そのうえ、添付のトライアル課題は、分野の違う法律関係の文章です。このまま未知の分野のトライアルを受けるか、獣医学分野の課題をくださいとメールを送るか、ただいま考え中。うーーん、トライアルはキビシイものですねぇ。


翻訳作業中は、(誰にも邪魔されなければ)長時間椅子に座ったままPCとにらめっこ。目、肩、腰にかなりの負担がかかるので、眼精疲労、肩こり、腰痛(おまけに頭痛)は、あって当たり前みたいになっていました(精根尽きてうつ伏せていると、ときどき、猫が腰をもんでくれたりはしますが・・毎日マッサージしてもらえるわけはなく(^ ^;)。

けれども、ちょっとでも予防、低減できたらなぁと、作業中座ったままでちょこちょことケアするようになってからは、ずいぶん楽になりました。

たとえば・・こんな「ちょこちょこ」が、私には効果的。

【目のケア】
 ・時々目を上げて、できるだけ遠くを見る
 ・目の上の眼窩の骨(鼻に近い方)を左右同時に親指でぐーっと押し上げる
 ・目を閉じて、人差し指と中指で眼球を10秒くらい押す

【肩のケア】
 ・肩回し、首回し、簡単なストレッチ

【腰のケア】
 ・右手なら左前、左手なら右前に向かって、左右交互にパンチを繰り出す
 ・背筋を伸ばして座り、足の裏を床にピッタリ付けて、できるだけ開脚~


それから・・
尊敬している翻訳者様が、仕事しながら筋トレができて姿勢もよくなる一石二鳥~と、ときどき、椅子の代わりにバランスボールに座ってお仕事されているということを伺い、私もさっそく試してみました。

するとこれが、長時間座っててもおしり痛くないし、腰痛緩和にも効果絶大!

先日、ちょこちょこケアを怠ってひどい腰痛になってしまったときも、バランスボールに座って背筋を伸ばし、思いっきり足を広げたまま仕事を続けるうちに、あら不思議~~腰痛はどこへやら(*^-^*)

行儀が悪いと誰かが言ったって、腰痛がひどくなりそうなときは、バランスボールで開脚座り、するのさ~♪








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Kaho~☆

Author:Kaho~☆
フリーランス翻訳者
  (獣医・医薬分野/英日)
獣医学修士

自然大好き、全ての命あるものが好き。東南アジア大好き(シンガポール在住歴あり)。動物病院で獣医師として勤務していましたが、2009年からフリーランス翻訳者として活動。

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