真菌の長ーい名前

カビや酵母は身近にあって誰でも知ってる微生物ですが
「このカビの本当の名前は?」と聞かれて答えられる人は
いったいどれくらいいるでしょう~。

「本当の名前」というのは
世界中の誰が聞いても、その種類のカビを指すことがわかる唯一の名前・・
つまり「学名」のこと。

さて
先日翻訳した文献の中に
Bullera singularis (Phaff & do Carmo-Sousa) Rodrigues de Miranda
という、長いお名前が・・。

キノコ、カビ、それから酵母の仲間をまとめて真菌(菌類)と呼び
真菌の学名は「国際藻類・菌類・植物命名規約(旧国際植物命名規約)」に従って決められています。

植物と同じように
ラテン語を基にした「属名」と「種小名」の二つが併記され
その後ろに命名者の名前が付け加えられるので
本当の名前は、とっても長くなります。

ここでは
( )内に最初の命名者の名前、その後に新たな命名者の名前が記載されているので(しかも、最初の命名者は2人)、こんなに長い名前になっています。

話は脱線してしまいますが・・
この文献には
先に書いた長い名前(Aとします)は
Sporobolomyces singularis Phaff & do Carmo-Sousa(Bとします)の旧名であると書かれていました。

つまり、Bの方が新しい名前ということになりますが
Aの命名者は(Phaff & do Carmo-Sousa) Rodrigues de Miranda
Bの命名者はPhaff & do Carmo-Sousa
( )の中は最初の命名者だから・・

あれ?どうもおかしいですね?

ところが、日本微生物資源学会(JSCC)のオンラインデータベースでも、
A(Bullera singularis) は旧名またはシノニムとして記載されていました。

で、調べたところ・・

CBSのデータベースによると
1962年にPhaff & do Carmo-Sousaに発見されてBと命名された後、
1984年にRodrigues de Miranda によってAとされ、
現在は元の名称に戻っているようです。

ありゃまぁ・・分類学の世界は、まったく奥が深いのですねぇ。


 
最後に、真菌の命名法について、簡潔で分かりやすく、かつ興味深く説明されているページがありましたので、ご紹介します。
   ★参考サイト  【 真菌の命名法 】


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Kaho~☆

Author:Kaho~☆
フリーランス翻訳者
  (獣医・医薬分野/英日)
獣医学修士

学生バンド⇒ペットの獣医師⇒シンガポール植物園、国立博物館での日本語ガイド⇒PTA役員⇒翻訳などなど・・人生という航海の途中、情熱を注ぐ対象は変わってきましたが、いつも「今が一番」に思えます。精一杯の愛をこめて、今日も舟を漕いでいます。

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