FC2ブログ

訳語・用語の選択

※-----以前に「翻訳スタイルと用語の選択」というタイトルで、翻訳を始める前には翻訳スタイルを決定すること、翻訳作業中には用語・訳語を慎重に選択することについて書いたので繰り返しになってしまいますが、訳語の選択についての検証が不十分な訳文がやっぱり気になるので、「このサイトについて」のカテゴリに追加するためにもう一度投稿しています<(_ _)>-----※

医薬関連の文書には特殊な用語がたくさん使われています。ガチガチの専門用語であればそれなりの辞書に載っていると思いますが、辞書を引いただけではわからないことや、よく知っている単語なのに(一見簡単な単語ほど)文書の種類や文脈に応じた適切な訳語は何なのか判断が難しいことがよくあります。

残念なことに、翻訳会社から参考資料として提供される訳文やウェブ検索で見つけた邦訳版らしき文章にも、適切ではないと思われる訳語が残っていることが多々あり・・・これは笑い話ではなく・・・翻訳者、翻訳会社、クライアントが厳重にチェックしたはずの確定版の訳文で"active transport"が「活発な輸送」になっていることもありました(文脈から「能動輸送」であることは明らかでした)。

誰でも知っている簡単な単語でも、常に意識して適切な訳語を選択するよう注意しなければなりません。例えば、"dog"は 非臨床試験についての文書では動物種としての「イヌ」であり、「犬」ではありません。"increase"は「増加」としてしまいがちですが、血中濃度や血圧なら「上昇」とするべきであり、ほかにも「亢進」、「増強」、「増大」、「拡大」、「向上」 などが適切であることもあります。辞書に載っているからと確認せずにそのまま使うと、上記の「活発な輸送」のように大きな間違いになってしまうかもしれません。簡単な単語であっても、書籍やコーパス、ウェブ検索等を使って、文書の種類や文脈に応じた適切な訳語であるかどうかを確認する習慣を付けておくといいと思います。

このブログでは、医薬分野の英日翻訳をするときに、辞書に載っていない、辞書にある訳語を安易に使用してはならないなどのために誤りやすいと思われる訳語・用語の選択について、気がついたものから少しずつ記事を書いています(左カラムのカテゴリ欄、「訳語・用語の選択」)。該当する記事があれば、右上の「検索フォーム」から検索することもできます。少しずつ、少しずつですが、いつかどこかで誰かのお役に立てたらいいなーと願いつつ (#^.^#)




ランキング参加中ですにほんブログ村 英語ブログ 英語 通訳・翻訳へ
にほんブログ村
関連記事
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

マイリンク
カテゴリ
最新記事
プロフィール

Kaho~☆

Author:Kaho~☆
フリーランス翻訳者
  (獣医・医薬分野/英日)
獣医学修士

自然大好き、全ての命あるものが好き。東南アジア大好き(シンガポール在住歴あり)。動物病院で獣医師として勤務していましたが、2009年からフリーランス翻訳者として活動。

twitter ID:Naturekkp
私的なメッセージや翻訳のご依頼はこちらから★    お気軽にどうぞ(*^-^*)

名前:
メール:
件名:
本文:

Amazon.co.jp
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR